必須アミノ酸(ヒスチジン)

先週はタンパク質についてご説明しましたので、今週はその中の必須アミノ酸についてご説明します。タンパク質については、こちらからご確認ください。

先ずは、ヒスチジンです。
ヒスチジンは、以前は必須アミノ酸に分類されていなかったそうですが、ヒスチジンが不足することで、血液を通して全身に酸素を運ぶ役割を果たすヘモグロビン中のヒスチジン濃度が低下し、その低下により皮膚病変がみられるようになり、これらの異常がヒスチジン投与によって回復することが認められたことから、必須アミノ酸に分類されるようになったそうです。
ヒスチジンは、ヘモグロビンに多く含まれており、貧血の予防に役立ちます。
さらに、ヒスチジン高含有タンパク質の摂取量が多い人ほど、エネルギー摂取量が少ないという報告があり、ヒスチジンによる摂食抑制効果が推察されているそうです。

食材でヒスチジンを多く含んでいるのは、マグロ、カツオ・ブリ・サバ・サンマなどの青魚や鶏胸肉、豚赤身肉などの肉類、チーズやヨーグルトなどの乳製品、大豆やきな粉などの大豆製品などです。

青魚には、カツオ100gあたり約2,500mg、サバ約1,250mg、イワシ約1,000mgのヒスチジンが含まれています。

ちなみに、当社JPM農園のモリンガ乾燥葉には、100g当たり、610mgのヒスチジンが含まれています。

大人の1日の必要摂取量は、体重1kgに対し約10mgと言われていますので、例えば、体重が60kgの方の場合は600mgとなります。
日常的にヒスチジンを多く含む、青魚を食べることで、摂食抑制効果が見込まれ、肥満の抑制につながると期待できますが、ヒスチジンが少ない食事の時に、モリンガでヒスチジンを補足するなど、活用されては如何でしょうか。